あなたを間違いへと導く「認知バイアス」の存在を知っているか?

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僕たちが普段正しい判断を下していると思っていることが、実は都合の良い解釈で捻じ曲げられているとしたら恐ろしいことです。しかし事実、それはわりと頻繁に起こっていることでもあります。

僕たちは自分の正しいと思う考えがあるときに、それを塗り固めるための都合のいい情報しか見ようとしない行動に出ることがあるのです。心理学ではそれは「認知バイアス(確証バイアス)」と呼ばれています。

「認知バイアス」とは、先入観に支配された状態

簡単に言うなら、認知バイアスとは自分の考えの正当性を保つために、その正しさを補完する情報だけを収集して、それに対して反証となるような情報は無視するような現象を言います。

例えば僕がダイエット中だとします。深夜にお腹がすきました。ただダイエット中なので、夜食を食べるのが良くないことはわかっています。そこで、インターネットで夜食がダイエットに対してどのような影響を与えるのかを調べてみることにしました。その結果、「ダイエット中の夜食はかなり悪影響」という意見もありましたが、それとは別に「夜食を食べてもすぐに眠らなければ大丈夫」「炭水化物を取らなければOK」などの意見も目についたので、結局後者の意見を参考にして夜食を食べることにしました。

ダイエットをしている人には、意外と「あるある」な例だったかもしれませんね。ただこの例の僕も、まさに認知バイアスに囚われてしまっているのです。

この例で言えば僕はまず「夜食が食べたい」という欲求があり、その後にググった情報の中には「夜食は悪い」という情報もあったにも関わらず、結局はそれを無視して「夜食は気をつければ平気」という自分の欲求を後押しするような情報だけを拾ったわけです。

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これが仮に認知バイアスに囚われずに意思決定をするとしたら、間違いなく夜食を食べるなんて選択肢には至らないはずです。なぜならそもそも僕は夜食がダイエットに悪影響であることを知っていますし、インターネット検索しても同じ意見が大半を占めるのですから。

「認知」は見たり聞いたりして認識すること、「バイアス」は偏見という意味合いです。つまり「認知バイアス」とは、自分が認識するものに対して、圧倒的な偏見を加えてしまうことを言うのです。

日常に存在する認知バイアスの例

先ほどはダイエットの例を挙げましたが、認知バイアスというものは僕たちの日常に当たり前のように存在しているものなのです。

例えば有名なものに「バーナム効果」があります。これは占いなどで、誰にでも当てはまるような曖昧な心理分析を聞かされると、自分だけに当てはまるように感じてしまう現象のことを言います。これも自分に当てはまる部分だけを強く認識し、そうでない部分は無視しているので認知バイアスの一種といわれています。

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一時期流行った血液型診断も、このバーナム効果を最大限に活用したものと言えます。冷静になって読んでみると、どのページでも同じような記述が多いですからねアレ。

また嫌いな人間がいるとして、その人がどのような行動をしてもムカつくのも認知バイアスと言えます。嫌いな人間がする行動は、全てが悪いように見えてくるわけです。逆に、好印象を持つ人をどんどん好きになっていってしまうのも同じ現象です。

このように、周囲で起こっている事象に目を向けてみると、驚くほど多くの偏見が存在するのです。

認知バイアスから逃れて、先入観を捨てる

認知バイアスに囚われずに物事を判断するのは難しいですが、ひとつの方法としては「社会にはびこる『認知バイアス』の存在を知ること」だと思います。つまり、この記事を読んだ人は既に他の人に比べて先入観に囚われにくい人間になっているわけです。

「知っている」ということは、それだけで武器になります。認知バイアスを利用した商法に騙されるようなこともなくなりますし、ダイエット中の誘惑などにも適切な判断が下せるようになります。

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もうひとつは「常に自分の考えが偏っていないかを考えること」です。自分の意思決定の際に、何かしらの先入観を加えて物事を見てしまっていないかを考えて見るだけでも、物事を正しく見る能力は上がってきます。

認知バイアスは、時に人を破滅に導くことさえあります。株式投資で多大な負債を背負う人の最大の敵は、この認知バイアスであると言われているほどなのです。つまりこの認知バイアスを上手に回避することができれば、成功へと大きく近づくことにもなるということです。

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