ブログ運営者がコンテンツマーケティングを学ぶべき理由──『いちばんやさしいコンテンツマーケティングの教本』

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最近は「コンテンツマーケティング」という言葉を頻繁に目にするようになったけれど、その具体的な内容は意外と知られていない。そんな名称だけが先行している感じが否めないコンテンツマーケティングについてわかりやすく解説してあるのが以下の本。

「絶対に挫折しない」をコンセプトに書かれてあるとおり内容は非常にわかりやすくなっており、それでいて豊富な事例が載っているなど実践的なところも多い。入門書としては非常におすすめだ。

読んでいてまず思ったのは「コンテンツマーケティングはブログ運営に活かせる部分が多いなー」ということ。コンテンツマーケティング自体がブログによるマーケティングを強く推奨しているので当然かもしれないが、非常に参考になった。

営業や広告など、コンテンツマーケティングを活用できる分野は多岐にわたるけれど、今回は「ブログ運営者」としての視点からこの本及びコンテンツマーケティングというものをざっくり見ていきたいと思いますよ。

なぜブログにコンテンツマーケティングが必要か

ブログを開設して始めの頃にやることは色々あるけれど、多くの人はそれなりに慣れてきたら「SEO対策」に目を向けるのではないかと思う。と言うよりも自分がそうだった。しかしSEO対策は必須ではあるものの、ある程度までやってしまえば集客効果は頭打ちになる。そういった停滞期に手をこまねいている人に、コンテンツマーケティングは次なる一手になり得る。本書は基本的には企業のマーケティング担当に向けた内容となっているけれど、ブログ運営のヒントになる部分は非常に多い。

そもそもコンテンツマーケティングが何かというと、単純に言えば「売り込みをしないマーケティング手法」だ。そのためにはコンテンツの質に重きをおくことになる。面白いコンテンツが無ければ、そもそも関心を持ってもらうことにもならないからだ。従来のマーケティングがニーズの存在する場所に自社コンテンツを提供するものであれば、コンテンツマーケティングは良いコンテンツとそこに至る導線を作っておいて、そこに顧客を誘い込む方法と言えるかもしれない。

ここはブログ運営でも大切な視点に思う。ブログにおいても互助会に参加したりインフルエンサーに積極的に関わったりといった営業的な集客方法は存在するが、基本的にはやはり「見つけてもらう」ということのほうが重要ではないだろうか。やはり人間は押し付けられたものよりは、自分で発見したものに価値を見出すものだ。そう考えると本書に書かれている「見つけてもらい」「興味を育て」「買ってもらう」というプロセスはブログにも相性が良いように思う。

まずは潜在層が興味を抱くコンテンツで「存在を見つけてもらう」ことから取り組んでいきましょう。次に読者が潜在的に抱えている課題に気づかせることで、自社の製品やサービスへの「興味を育てる」ことをめざします。そして最後にようやく「買ってもらう」ための製品情報を提供するのがセオリーです。この3段階それぞれに適切なコンテンツを準備する必要があります。

「買ってもらう」という部分はブログ運営者の目的によって変わるだろう。人によっては「ファンになってもらう」という場合もあるかもしれない。とにかく自分がブログによって成し遂げたいものを実現することがコンテンツマーケティングの目的だ。

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また顧客の検討プロセスに応じてコンテンツの種類を変えるというのも参考になる考え方だ。

例えばApple製品に対して非常に豊富な知識を持った人がいたとする。その人が運営するブログでマニアックな記事ばかりを書いていても、多くの人は後ずさりしてしまうだけだ。それを避けるためには、まずは初心者向けのわかりやすい記事などを書いてブログ自体に興味を持ってもらい、そういった段階を踏んで最終的に本当に読んでもらいたいマニアックな記事に到達してもらえばいいわけだ。「興味を育てる」というのはつまりは上記のように段階別に顧客が求めるものを提供することなのである。

大事なのは顧客の検討プロセスに寄り添い、段階ごとに顧客の興味に応じたコンテンツを提供することです。

ブログを始めるということは、ほとんどの場合は何かしら書きたいことがあるからだと思う。だからと言って自分が書きたいものだけを書いても興味を持ってくれる人は極わずかだ。それは寂しい。そうならないためには、まずは誰にとってもわかりやすい記事を書き、そこを入り口としてブログに興味を持ってもらうことが効果的なのだろう。

おわりに

このように本書にはブログ運営に活用できる示唆的な内容に溢れている。もちろんここで触れたのはごく一部で、実際にはメルマガやeブックの活用方法など多くのマーケティング手法についての解説がなされている。自分がブログをやっているからその視点で記事を書いてみたというだけで、マーケティングに専門的に携わっている人にとっても有用な本だろう。「いちばんわかりやすい」という名前はダテではない。

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