ゼロからイチを生み出す「デザイン思考」を身につけよう

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 『21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由』をという本を読みました。

本書にはデザイナーの右脳を使う考え方を用いて、問題解決やアイデア創造、さらにはイノベーションに至るための方法が詳細に書かれています。

特に従来とは違ったアプローチによってアイデアを生み出していく方法は、ブログを書いている僕のような人間にとっても非常に勉強になる部分は多かったです。今回はその「デザイナー的な考え方」によってアイデアを生み出していく方法を取り上げていきたいと思います。

具体的なイメージに触れる

まずは何を生み出すにも、その元となるインプットが大切となってきます。デザイナーのインプットの特徴として、具体的なイメージを重要なものとして捉えることがあります。

より具体的に人の気持ちや生活シーンをイメージすることで、新たな切り口の仮説を発想するやり方、これがデザイナーのリサーチの特徴です。

情報収集といえばGoogleで検索をしたり書籍を参考にしたりというものが一般的ですが、デザイナーはそれをあまり重要視せず、あくまで画像や動画などのビジュアルのイメージを大切にするのだそうです。テキスト情報と比較してビジュアル情報のほうが圧倒的に情報が多いので、より具体的で精度の高いアイデアが生まれることに繋がります。

情報をイラストにしてまとめる

デザイン思考で求められるのは左脳と右脳を両方とも使ったアプローチです。従来の思考方法だと、重要視されるのは主に論理的に考える「左脳思考」でしたが、それに加えて創造性を発揮する「右脳思考」も組み合わせることがデザイン思考の肝です。

怒りを抱きつつも、冷静に頭を回転させましょう。

そしてその右脳を使いたいときに効果的なのが、情報を「イラスト化する」というアプローチ方法です。

日々、イラストで描く癖をつけていると、情報を理解して、その論理構造をビジュアルに翻訳するという作業を日々繰り返すため、自然に左脳と右脳の使い分けができるようになり、両方の脳を使えるようになっていきます。言葉をいったん具体的なイメージにしてみることで、理解も深まります。

例えばインプットの際には、情報を論理的に読み取ることで左脳を使います。ただそこからメモ帳にアウトプットするときなどは意識的にイラスト化してみることで、右脳を使った考え方をすることに繋がるわけです。 イラスト化をすると自然に左右の脳みそを使うことになるので、そこからさらに新しい発想へと至ったりと幅広い発想が可能となります。

既存のものを掛け算する

僕の住んでいる埼玉県には「おふろカフェ」と呼ばれる施設があります。そこは言葉通り「お風呂」と「ネットカフェ」が一緒になった空間となっており、その癒される雰囲気や設備の充実ぐあいからテレビで取り上げられるほど注目を浴びたスポットです。

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埼玉県大宮にあります。

おふろカフェは言うならば「ネットカフェ」に「銭湯」を掛け算して組み合わせることで、そのどちらにもなかった新しい価値を生み出した例と言えます。つまり既存のものでも、組み合わせることで新たな価値を創造することになるということです。

デザイン思考でもこの手法は使われており、掛け算で発想を飛躍させることを「ジャンプ」と呼んでいるそうです。

実際にアイデア出しをしてみると、意外な組み合わせからアイデアのジャンプに繋がることがあります。

アイデア出た時はあまり優れた発想とは思えなくても、掛け算をしてみることで大きな価値に繋がることもあるということですね。

あえてカオスな状態にしておく

これはどういうことかと言うと、僕たちは普段何事も理路整然とされていることを好むと思います。文章なども小難しいよりは、論理的でわかりやすいものがいいとされています。ただデザイン思考の場では、例えばプロジェクトの進行段階でも、その構造をあえて雑然とした「カオス状態」にしておくことで、創造性を発揮しやすくするのだそうです。

そのため日々の議論も、構造的に理解するよりもその中からヒントを探すことを目的にしてなされていることが多くなります。逆に、全体像をしっかり理解するつもりでいると、その状態はたいへん緩く、とてもカオスで不安にすら感じられるものです。  しかし、実はそのような状態こそ、新たなアイデアが生まれやすくなっている場でもあります。むやみやたらに「明確にする」だけではなく、そのカオスを意図的につくり楽しむ、という心構えもときには重要な考え方だということを学びました。

この部分を読んだ時、似たような話を思いだしました。『コンテンツの秘密 ぼくがジブリで考えたこと』という本の中で書かれていた宮﨑駿監督のエピソードです。

宮﨑駿監督の映画の作り方は独特で、ストーリーがほとんど決まっていない状態で制作を進行してしまうらしいのです。そもそも脚本というものも存在しないとか。一見すると無謀に思えますが、そうやって作っていくことがジブリ映画特有の自由な発想や誰も予想できないような展開に繋がっているそうなのです。

たぶん宮﨑駿監督だって事前にしっかりと脚本を練って作ることは可能なのでしょうが、あえてそれをしていないのでしょう。先の見えないカオス状態で制作に取り組むことが、自分の創造性をフルに活動させることができるのだと本能的にわかっているのだと思います。天才ですね。

「正しさ」を求めない

僕たちはプレゼンなどで自分の発想について語るときに、「それが自分にとって面白いものかどうか」ということよりも「それが他人に受けいられるものか」ということを考えてしまいがちです。つまり主観的な面白さよりも、それが客観的に見て面白いのかということを重視しているわけです。

成功体験を聞くときに僕が心がけているポイント

デザイン思考で求めるのはそういった客観的な正しさよりも、主観的であってもユニークな発想です。

デザイン思考においては、誰もが同意できる「客観的な正しさ」よりも、アイデアを生み出すためのユニークな「主観的だが面白いストーリー」を集めるという点に主眼が置かれます。

「客観的に面白い」というのは言い換えれば「大衆受け」のようなもので、そこには新しい視点が欠けていまず。例え主観的で間違っていようとも、その考えは広げていくことで思わぬ気づきを与えてくれることがあります。主観的な面白さが求められるのはそういった理由です。

ブログでも他人からの視点を気にし過ぎるあまり、無難なところに落ち着いてしまうパターンは多いです。強烈な個性を出したいのであれば、時には間違っていようとも自分の考えを表現していくことは大切なのでしょうね。

まとめ

デザイン思考は、従来とは全く違ったアプローチから物事を思考する一助となります。日常生活やビジネスにデザイナーの感性を取り入れて、創造力を発揮してみてはいかがでしょうか。

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