悪書を忌み嫌わずに、上手に付き合っていく

この世に「良書」という存在があれば、当然それと対をなす「悪書」というのも存在してしまうわけで。

先日、まさにそういう「途中で思わず放り投げたくなるような本」に出会ってしまいました。ただ考えてみると、悪書だからといってそれを絶対的に悪いものとはしなくても、もう少し上手な付き合い方があるんじゃないかなとも思うのです。

残念ながら、悪書は当たり前に存在する

本屋に並ぶような本はプロの手によって編集・校正などの段階を踏んで出版されているものなので、普通に考えるとまともなものばかりと考えがちです。しかし残念なことに、世の中には当たり前のように読む価値も無い本が流通しているのが事実です。

僕の出会ってしまった本は、特定の存在を誹謗中傷したり、著者の自慢話で終始している部分が多かったりと、読んで何も得られないならまだしも、むしろ不快にさせられる、そんな本でした。カムバック1000円。

ただ今思うと自分の立ち回りの仕方によっては、その本とは出会うことのない未来もあったのではないかとも思っています。だからこそ悔しいというのもあるのですが。

事前に著者のプロフィールは確認するべき

皆さんは本を買う前に、著者のプロフィールを確認するようにしていますか? 僕は買った後に巻末の著者の略歴を眺めてみたり、その本が面白かったらネットで検索するということはあっても、購入前に著者のプロフィールを調べてみるということはほとんどありませんでした。今思えば、むしろ買う前に調べることが重要だったんですけどね。

悪書を掴んでしまい憤慨した自分は、その著者が一体何者なのかを検索してみることにしました。すると案の定、悪評がすぐに目に飛び込んできました。犯罪行為にこそならないものの、やっていることは詐欺に近い。一度テレビで取り上げられた知名度を使って、主にセミナー講師で稼いでいるという方でした。執筆している本も、そのセミナーへの誘導が目的だったわけですね。

ここで僕は言いたいのは「その著者はクソッタレだ!」ということではありません。そんなことよりも「購入前に著者について調べるという少しの労力を払えば、時間も金銭も無駄にはならなかった」ということです。

読書は本を開くところからではなく、本を買う前から始まっているということを思い知らされる、いい経験になったと思います。得体の知れない著者の本だったら、内容よりもまずは著者について調べることを推奨します。悪評を身にまとっている人間の本は、同じく劣悪であることがほとんどです。

悪書との出会いから得るもの

ここまでは悪書との出会いを避ける方法について話してきました。そんな自分が言うのも変ですが、必要以上に悪書に出会う不運を恐れたり、それを嘆いたりするのも得策ではないんじゃないかとも思います。

人は成功以上に失敗から多くのことを学びます。悪書との出会いは不幸に違いありませんが、だからと言ってそこから何も得られないわけでもありません。教訓となることはたくさんあります。

またどれだけ優れた人でも、ハズレ本を掴んでしまうことは避けられないというのが読書というものです。言ってみれば「読書あるある」の範疇なので、必要以上に慎重になりすぎることも無いでしょう。


まとめると「悪書は出来る限り避ける努力をすべし。それでも掴んでしまったら笑うべし」といったところでしょうか。そういった色々な出会いがあるのも、また読書の醍醐味だとしみじみ思うのです。

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