「目の疲れを軽減する」という触れ込みのJINS PCやZoff PCの浸透で一気に認知されるようになった「ブルーライト」ですが、眼鏡でブルーライト対策をするのはもはやナンセンスかもしれません。
「f.lux」は画面自体の色を自動で調節し、ブルーライトをカットしてくれる無料のソフトです。時間帯により自動で色を調節してくれるのも魅力です。お金をかけてPC用メガネを買う前に、まずはこのf.luxを試してみませんか?
▼目次
ブルーライトが与える悪影響
非常に簡単に説明します。パソコンやスマホの液晶画面にはLEDが使用されているのですが、それは強いブルーライトを発生させています。このブルーライトは可視光線の中で最も強力なエネルギーを持つので、網膜にまで光が達して様々な負担を体に与える、ということなのだそう。
参考:JINS PC
体に与える悪影響としては、
- 疲れ目、ドライアイ、視力の低下
- 睡眠の質を下げ、熟睡を妨げる
- 目の疲れから来る「肩こり」「腰痛」
などが挙げられます。
「f.lux」はそんなブルーライトを無料で軽減してくれる
数々の脅威を持つブルーライトなので、対策のできるPC用メガネもバカスカ売れたようですが、勿体無いです。無料で対策できるならお金をかけないに越したことはありません。
f.luxの良い所は、
- 無料。
- 画面自体の色温度を調節してくれるので、メガネをつけたりする必要がない。
- 時間帯によって自動で最適な色温度にしてくれる。
- PC起動と同時に起動して、常駐してくれる。
- ワンタッチでオン・オフ可能。
といったところでしょうか。
「色温度」というのは色を表す単位のことですね。「色温度を下げるほどブルーライトは軽減される」ぐらいに認識しておけばいいと思います。
ただし色温度は単純に下げればいいというわけではありません。
色温度を下げるということは青色が画面から消えるということなので、やり過ぎると画面の色がセピア色になってしまい作業どころではなくなってしまいます。
そこのバランスも調度良く設定できるもが「f.lux」の素晴らしい部分です。
JINS PCの二倍の効果を発揮する「f.lux」
実際に使っている人からは好意的な意見が多いです。
ブルーライトをカットする画面設定アプリの「f.lux」を導入したら、画面が若干セピアっぽくなって、青色の発色を抑えてあるようで見やすくなった、睡眠に影響があるらしいので、夜はかなりカットして睡眠の質を上げてみようかな。一日しか使って無いけどかなり効果ある!しかもタダw
— エナジードリンク評論家の福田慎一郎 (@shinichirou_f) January 20, 2015
他には慣れてからf.luxをオフにするとブルーライトをきつく感じるという声も。
f.lux使ってPC作業してるとそれを切ったときに画面のブルーライト強すぎて死にそうになる
— JunKi (@junki0605) March 13, 2015
f.luxないと目が痛くなるレベルです
ブルーライトの恐ろしさたるや— ☺️ ぱせり ☕️ (@PSR_NOW) February 1, 2015
これは実際に自分も感じたことで、たまに他のPCを使用すると青色がきつく、目に刺さるような感じを受けます。そう考えると普段使用しているPCがどれだけ目に負担をかけているかというのがわかります。
以前は長時間に渡ってPC作業をしていると目がシパシパしてくることが多かったですが、このソフトを導入してから殆ど無くなったように思います。
またJINS PCでは色温度を5500K(ケルビン:色温度の単位)程度に下げる効果があるのに対し、f.luxでは2700K(最大で1200K)まで下げることができます。圧倒的に効果が高いのがわかると思います。
インストール方法
「f.lux software to make your life better 」へアクセスしたら、中央の「Download f.lux」をクリックしましょう。
その後に規約やらに同意すればダウンロードは終了です。タスクバーに「f.lux」のアイコンが追加されているはずです。
基本設定
出現したアイコンをクリックするとこのような画面が出ると思います。この画面では「日没までの時間」「画面の色温度の設定」「現在位置の座標」などがわかります。
各種設定をしていくので、右上の「Settings」をクリックします。
設定画面では三つの項目の設定ができます。
下の項目では「朝と夜の明るさの設定」ができます。スライダーを左にするほどブルーライト軽減効果が上がりますが、画面の色は結構黄色っぽくなります。
ここをどうするかは完全に好みの問題ですが、自分の場合は見ての通り一番左にしています。最初はセピアっぽい画面に戸惑いますが、すぐに慣れるものですよ。
次は「現在位置の設定」です。設定することで日没の時間などをより正確に判別されます。日本だとあまり意味がないかもしれませんが……。
設定するには「change」をクリックします。
赤枠の部分に「郵便番号」もしくは「都市名(例:Tokyo)」などを入力すると下に地図が表示されるので、それが現在位置と合っていたら設定はOKです。
最後は「色温度の変化速度」の設定です。後述しますが、f.luxは時間帯で色温度を自動で変化させる他に、手動でオンオフを切り替えることもできます。その時に色の変化が早過ぎるとクラクラしてしまうので、そこを好みに設定できるということですね。
そうは言っても「Fast」ですら20秒もかけてゆっくり変化するわけなので、心配はしなくてもいいと思います。もしFastで何となく違和感を感じたら「Slow」に設定するのが良いでしょう。
その他の便利な機能
ワンタッチでのオンオフ
Webデザイナーやイラストレーターなど色の判別が重要になる職業に就いている方などは、f.luxが妨げになることもあるかと思います。そういう時のためにワンタッチでオフにする機能が備わっています。
使用するには画面の左下にチェックを入れるだけ。こうすることで一時間の間はオフ状態にすることができます。
「一時間で作業が終わるわけねえだろ!」という方は、右上のプルアップメニューから「Disable untill sunrise」を選択することで、時間を朝まで延ばすことが可能です。
「Safe Mode」「Movie Mode」「Darkroom Mode」
Safe Mode
オンにすると、f.luxのウィンドウが透過から不透明になります。これは自分のようにキャプチャをしてブログに載せる人用だと思うので、機能自体に影響を与えません。無視しましょう。
Movie Mode
イマイチ存在する理由がわかりませんが、使用すると若干明るさが増します。恐らく動画撮影もしくは視聴時に利用する設定だと思われます。僕はコレを使うぐらいなら潔くオフにすればいいと思ってしまいます。
Darkroom Mode
バーチャルボーイというゲーム機を知っていますか?知っている人はあの画面がPCの画面になると思ってください。究極のブルーライト軽減モードです。
使用すると画面が赤と黒だけの配色になります。真っ暗な部屋でPC作業をする時には良いかもしれませんが、利用することは少ないと思います。面白いので一度試してみる価値はあります。
因みにこのモードを使用する場合は「Lighting at night」→「Expand Color Range」を設定しておかなければなりません。この設定の際に一度再起動を強いられるので作業中などの場合は注意しましょう。
「Expand Color Range」を一度しておくと、色温度を更に下げられるようになります。
まとめ
基本的な設定は以上で問題無いです。無料ですし何か損をするわけではないので一度インストールしてみることをオススメします。
一度インストールすると、次からPC起動と一緒にオンになるので楽チンですよ。これ以上視力を落としたくない自分には必須ツールとなっています。
更新情報はこちらからどうぞ