シンプルにわかりやすい文章を書く『伝わる書き方』

IMG_0356

たまに「文章スランプ」のような状態になることがあります。と言うよりも、最近の自分がそうです。ブログ記事の書き出しもわからなければ、締めくくり方もわからない。脳内で言いたいことはあるのに、それを文章化できない。まるで便秘のような状態。ブログを書く人間として、これほどストレスの溜まることはありません。

そういう時は、文章術に関する本を読むに限ります。読後はなんとなく良い文章が書けるような気がしてくるし、本に書かれていた内容を実践したくなる。気付け薬としてはピッタリです。

そういうわけで読んでみたのが『伝わる書き方』という本。シンプルで潔いタイトルに釣られて購入しました。主に共感できた部分や、勉強になった部分を中心に感想を書いていきやす。

難しい単語は「わかりやすさ」の敵

日本語は平仮名・カタカナ・漢字などの種類が豊富で、さらに略語・四文字熟語・故事成語・同音異義語など表現の種類も多いです。種類が多いということは、正しく使用できなければそれだけ読み手を混乱へ誘うことになってしまうのです。

その中でも「漢文」は使い方を誤ると、文章の理解を妨げることになると著者は言っています。

わかりにくい文章を書く人にありがちなのが、やたらと難しい漢字を使用するというものです。本人としては難しい漢字を並べて満足しているのかもしれませんが、読む方はたまったもんじゃありません。豊富な語彙は、あくまでも文章にわかりやすい単語を選択することに使ってほしいものです。

また著者は「書物は漢文」という昔の風習の名残が、現代でも漢語を使いたがる風潮を作っていると話しています。面白い指摘ですね。

書きモノは漢文で、と定められていた昔の名残でしょうか。未だに、正式な文章ほど漢語を好みます。「考える」を「考察する」や「思慮する」と書きたがります。

公文書などでは漢字を多用した方が様にはなるのかもしれません。ただほとんどの人はブログやビジネス文書などで文章を書くでしょうし、それならばまず「わかりやすい」という部分に重きを置くべきです。

伝えたいメッセージを明確に

文章を書いていても、「この文章を通して何を伝えたいのか。読んだ人に何をしてほしいのか」ということが明確になっていないと、結局は何がいいたいのかわからない文章になってしまいます。まず文章を書く前に、「相手に何をしてほしいのか」という点を自分自身で理解しておく必要があります。

「相手にどうして欲しいのか?」 それが言いたいことを絞るときの、キークエッションです。

伝えたいメッセージは、可能ならひとつに絞ることが理想とされています。あれこれと伝えたい事があるよりも、ひとつに絞ったほうがわかりやすいからです。

balloon-898682_640-min

この記事であれば、まずは「この本の良さを伝えたい」ということがあります。また「わかりやすい文章を書きたい人の参考程度になれば」という点もあるかもしれません。こんな感じに2つ以上伝えたい事があるということは、僕のメッセージの絞り方が甘いということでしょうね。

問題提起型の文章は「原因」を明らかに

ブログの王道とも言えるのが「問題提起型」の記事です。読み手に「こういった問題がある!」「原因はこれだ!「こうすれば解決になるぞ!」というパターンのアレです。

この形によくある失敗例として、「原因の特定」がされていないということが挙げられています。

よくある失敗は、「原因の特定」の欠如です。

例えば「ランニングをしないと不健康になる」という問題を提起しても、その後に急に「だからランニングをしよう!」と解決方法を言われたとしても説得力もクソもないわけです。どうしてそのような問題が起こるのか、そしてなぜそれが解決策になるのか、それを明らかにするための「原因」も書くことが必ず必要になるわけですね。橋渡しのような役割と考えるといいかもしれません

原因の特定がされていないと、解決方法も本当に効果のあるものなのか怪しくなります。文章の説得力・論理的な正しさを持たせるために、原因を特定しておくのは必須なのです。

結論につながらない無駄な部分は削ぎ落とす

文章を書いていると、ついアレもコレもと情報を付け加えたくなってしまいます。自分がせっかく持っている情報なので、どうせならその全てを相手にも知ってほしくなる「もったいない」という心理が出てくるわけです。

ただ仮にそれが本筋とあまり関係の無い情報なのであれば、バッサリ切る勇気も必要です。

1回に、相手に伝わるのはひとつだけ。だから訴えることも、ただひとつだけ。その諦めこそが、「伝わる」秘訣です。

先ほどの問題提起の例をまた出すと、あれは構造としては「問題」「原因」「解決」の3つの要素で成り立っています。その3つに該当しない情報は、文章に含めないほうが結果的にはわかりやすい文章になるということですね。

impossible-701686_640

ブログを書いていて文字数を気にするようになると、いらん情報までつい書いてしまいがちです。ただそれは書き手のエゴでしか無いので、読み手のことを考えるなら必要最低限の情報のみのシンプルな記事がいいでしょう。


もう少しあれこれ書こうと思ったのですが、これ以上は書き手のエゴになりそうなのでやめておきます。書きたいことが余るほど、情報が詰まっている本なのだとご理解ください。

「伝わる」という事に重点を置いた文章術の本。本書は事例や図説が豊富に掲載されているので、非常に内容をつかみやすい良書です。ほとんどの項が見開きでまとめられているのも見やすい。

SNSでもご購読できます。