常識を覆す「ラテラルシンキング」で画期的なアイデアを生み出す

一般的にはロジカルシンキングが重視されがちですが、それだけでは不十分。

素晴らしいアイデア、革新的な発想へ至るためには、ラテラルシンキングも必要なのです。

ずるい考え方〜ゼロから始めるラテラルシンキング入門〜』を参考に、ラテラルシンキングの世界を紹介したいと思います。

ラテラルシンキングって何だ? それが何の役に立つ?

ラテラルシンキングは訳して「水平思考」なんて言われていますが、そんな風に言われたってなんのこっちゃです。少しわかりやすくするなら、ラテラルシンキングは「常識や前提にとらわれない自由な発想法」と言えます。

例えば有名なエピソードに「コロンブスの卵」というものがあります。

「新大陸の発見など誰にでもできる」と中傷されたコロンブスがテーブルの卵を一つ取って「それでは、この卵をテーブルの上に立ててみよ」と言ったが、誰もできなかった。

そこでコロンブスは、卵の尻をこつんとテーブルで潰して立ててみせ、「新大陸の発見もこれと同じだ。西へ船を走らせれば、誰でも大陸にぶつかるかもしれない。なんでもないことであっても、それを最初に思いつき実行することが重要なのだ」と述べたという話から。

引用元:コロンブスの卵 – 故事ことわざ辞典

この話のコロンブスの行動はまさに「ラテラルシンキング」から生まれたもの。周囲の人は常識にとらわれてできなかったことが、自由な発想を持つコロンブスはいとも簡単に実現することができたのです。

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このようにラテラルシンキングを実践できると、他の人が気付かないような発想の抜け道に至ることができます。つまり少ない労力で、最短の答えに到達できるのでお得なわけですね。

また時として、ラテラルな視点を持っていると、全く新しいものを生み出すきっかけになります。価値観にとらわれずに発想するので、商品開発などの場ではラテラルシンキングが大活躍します。

ラテラルシンキングの問題例

問題を解いたほうがラテラルシンキングがどういうものか感覚的にわかりやすいと思うので、ここでひとつ例題を。

あなたが家に帰ろうとすると、駅前に移動販売のトラックが停まっていました。売っているのは産地直送のオレンジです。 あなたは、おみやげにしようと2山ほど買いました。 家に着くと、ちょうど親戚の子どもが3人、遊びに来ていました。

あなたはオレンジを子どもたちに分けてあげようと考えました。数えてみると、全部で13個あります。 ケンカにならないように、3人の子どもに13個のオレンジを公平に分けるにはどうしたらいいでしょうか?

引用元書籍:ずるい考え方〜ゼロから始めるラテラルシンキング入門〜

この問題をロジカルシンキングで考えるならば、答えは「余った一個を三等分する」などの答えになるそうです。ただそれは間違いとは言えないまでも、オレンジを正確に三等分するのは難しいので完璧な答えとは言えません。

ではラテラルシンキングではこの問題をどう解決するかというと、「ジュースにする」という考え方をするのです。普通に考えると、果実のまま三等分するように考えてしまいがちです。しかしそういった固定観念にとらわれずに、一度液体にしてから再配分するという部分がラテラルシンキングなわけですね。

ラテラルシンキングに必要な考え方

ラテラルシンキングにおいては、出した答えが正解かどうかはそこまで重要ではありません。大切なのはその「過程」だからです。

ラテラルシンキングでは、問題に対して無数の回答例が生まれます。中には突拍子もなく、現実的では無い答えもあるでしょう。しかしそれらの多くの考えが時には思いがけないヒントを与えてくれたり、また相互に化学反応を起こして全くの新しい発想に至ったりするのです。つまり発想の過程で、物事に対しての考え方の可能性が広がっていくことが重要なわけです。

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じゃあそこからどうやって正しい答えを見つければいいのかというと、そこで出番なのがロジカルシンキングです。ラテラルシンキングとロジカルシンキングはちょうど正反対の性質を持っています。しかしそれは言い換えれば、両方共を使えば欠点を補い合えるということです。

ロジカルシンキングは物事の正しい道筋を導き出しますが、常識にとらわれた発想になりがちです。
ラジカルシンキングは問題に対してあらゆる可能性を提示してくれますが、自由すぎて論理的にめちゃくちゃなことがほとんどです。

つまりロジカルもラテラルもどちらがいいというものではなく、両方を駆使することで初めて大きな価値を生み出すことになるのです。

ラテラルシンキングで考えると、たくさんの選択肢が得られます。その選択肢の1つひとつについて、現実に実行できるかどうか、実行する上で問題がないかどうかはロジカルシンキングで考察します。 なぜなら、たくさんの選択肢が浮かんでも、最終的に実行できるのは、ひとつだけだからです。

ですから、思考の順序としては、最初にラテラルシンキングで発想し、次の段階はロジカルシンキングで検討するといいでしょう。

まとめ

  • ラテラルシンキングは常識にとらわれない自由な発想法。
  • ラテラルシンキングで考えることができると、他人が気付かないことに自分だけ気づけるので得する。
  • ラテラルとロジカルの両方の視点が必要。

ラテラル・シンキングで、他人を「ずるい!」とうならせるような問題解決方法を編み出してしまいましょう。

本書では詳細にラテラルに物事を考える方法が掲載されているので、入門として最適な一冊です。

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