前回、主観的な考えに客観性を組み合わせることの大切さを記事にしました。では、客観性とはどのようにして養えばいいのか。
様々な方法があると思いますが、その中で「読書」はお手軽かつ、効果的な方法だと思います。
読書は「他人の価値観」に触れることだ
本を読んでいて感動をしたり、勉強になったりということは誰にでもあると思います。ではそれがどうして感動や学習に繋がるかというと、それは自分が想像もできなかったことが書かれているからに他なりません。自分だけの価値観では絶対に考えられなかったことが本の中に書かれているので、心が動いたのではないでしょうか。
つまり読書とは「自分の価値観=主観」を離れ、「他人の価値観=客観」に乗り移って物事を考えているようなものと考えることができます。僕達が行っている読書という作業は、知らずのうちに客観的な視点から物事を考える練習になっているのです。
また読書は「手軽」という強みがあります。場所を選びません。相手も必要ありません。簡潔です。これ以上ない有効な方法ではないでしょうか。
「客観性を養う」だけではNG
このように読書は客観性を養うことに一役買ってくれますが、それで「はい終わり」というわけではありません。前回の記事でも書いたように、客観的視点は主観的視点と組み合わせて初めて意味を持つからです。
これは以前に記事でも取り上げたショウペンハウエルの「読書について」でも同様のことが書かれていました。確かに読書は他人の視点から物事を考えることが可能ですが、それで終わっては自分自身の栄養になりません。
重要なのは物事を主観と客観の両方から捉えることです。どちらか一方だけで物事を捉えるのは、光を見て影を見ていないようなものです。影の部分も見ることで、初めて全体像が見えてくるのです。
何事も知るだけではダメで、思考や行動に活用しないと意味ないってことですね。読書から学んだ客観性を、日常にどんどん活かしていきましょう。
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