正しいランニングフォームについてのアドバイスにありがちなのが「背筋を伸ばせ」というもの。
これを真に受けすぎると、僕のように怪我しますよ。
「背筋を伸ばす」だけでは足りない
背筋を伸ばすこと自体はランニングにおいて大切なことです。ただそれだけでは言葉が圧倒的に足りていません。
おそらく「背筋を伸ばせ」と言われた人のほとんどは、身体の軸が地面と垂直になっている状態を想像するのではないしょうか。というか僕はそう思っていたので、そういうことにしてください。
しかしランニングにおいては、この状態で走ることは危険です。なぜかと言うと垂直に背筋を伸ばした状態だと着地する足が頭より前に出てしまい、ブレーキがかかってしまうからです。
ブレーキがかかってしまうと、当然ながら足にかなりの負担がかかります。長い目で見たら怪我の可能性がかなり高くなってしまうというわけですね。
大切なのは前傾姿勢
ではどうすれば正しいフォームになるかというと、身体を少し前に傾ける姿勢が改善に繋がります。つまりは前傾姿勢を維持しながら走るということです。
走るときに身体を前傾させると、着地点が頭の下あたりになります。これだとブレーキがかかることもありませんし、接地時間も短いので怪我のリスクはかなり下がります。
もちろんただ単に前傾させればいいというわけでもありません。猫背になったり仰け反ったりすると、やはりこれも怪我の原因になります。あくまで「背筋を伸ばしながらも前傾する」という意識が大切になるわけです。
「背筋を伸ばす」だけでは言葉が足りないといったのは、加えてこの前傾姿勢も意識しないといけないからです。こうすることで初めて正しいランニングフォームが実現するわけです。
言葉のまま受け取らない
正しいランニングフォームは単一の要素だけではなく、複数の要素が絡み合って初めて実現します。今回で言えば、「姿勢を伸ばす」だけではなく「前傾姿勢」も合わせて考えることが必要だったわけですね。ひとつのアドバイスをありがたがるのは危険なのです。
アドバイスひとつでも言葉のまま受け取るのではなく、その裏にある要素も見ることが必要です。特にランニングフォームを間違った形で固めると怪我に直結するので慎重になりたいものです。
文章によるアドバイスだと僕のような勘違いをしてしまう可能性があるので、解説動画なども参考にするとイメージのズレが少なくなると思います。視覚的に確認できると、かなりわかりやすいので。
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