心に響く文章を書こう / 『読まない人に読ませる共感文章術』

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「読まない人に読ませる」ということは非常に大きな意味があります。本来文章を読まないような人に対して「読みたい」という気持ちを起こさせることは、言い換えれば0を1に変えることです。難しいことですが、それだけ成果は非常に大きいのです。

「読みたい」という気持ちが沸き上がる時を考えると、自分はやはり書き手に「共感」ができる時が多いです。そして「共感」を別の言葉で表現をすると、その文章が「心に響いた」というようにも言い換えることができます。つまり、「読みたい」という気持ちを生じさせるには、「読み手の心に響かせるような文章」を書くことが必要なのです。

読まない人に読ませる共感文章術』には、シンプルに「心に響く文章」を書く方法のヒントが書かれています。この記事では本書の中の内容を取り上げつつ、「心に響く文章」とはどのように書けばいいのかを考えていきます。

また別記事でもこの本を取り上げたので、よろしければどうぞ。

自分が伝えたいことを明確にする

文章を書く前に、伝えたい事をハッキリさせておくことは大切です。自分が文章の中で何を伝えたいのかを理解していると、読み手も何が言いたいかがわかりやすく、結果的に読みやすい文章となるからです。

文章は自分の言いたいこと(ヤマ場)を理解して、後はそれを説明していくだけの話です。しかし逆に考えれば、そのヤマ場を理解していないと、何が言いたいのかわからない文章になりかねないということですね。

文章はこのように「ヤマ場」をどこに起き、その前でどのように説明し、その後でどう書くか・・・だけの話です。

ひと通り読んでも「この人は何が言いたいんだ?」と思うような文章と、時おり出会うことがあります。それは結局読み手に対して何も伝わっていないということなので、文章としては失格です。伝えたい事があっても、それが相手に伝わっていなければただの一方通行なわけなので。

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そうならないためにも、「まず自分自身が何を伝えたいのか」をひと言でまとめておくと、読み手の共感を呼ぶような文章を書くことに繋がります。

一番大事なことを1行にまとめよ。インパクトのある核心文。

読者を絞った文章は、誰の目から見ても面白い

文章術で度々言われている「読者のターゲットを明確にする」ということの意味は、何もターゲット以外の読者層は切り捨てろという意味ではありません。読者を想定した文章は純粋に面白くなり、結果的にターゲット以外の人にも読まれることに繋がるのです。

本書の中に面白いエピソードがありました。著者は講演で「学生を一人も眠らせない」ことを実現するためにどうしたかというと、自分の話に頷きながら熱心に聴いている一人の学生だけに語りかけるように話すことにしたのです。その結果は大成功でした。そして最後にこう書かれています。

「みんなに話す」ではなく、「その人に語りかける」ことで、面白いように周囲が巻き込まれていくのです。

文章も同じで、特定の誰かに親身になっている文章は、結果的に他の誰から見ても魅力的な文章になるということです。ターゲット以外の人も惹きこむ吸引力を持つようになります。

感性を高める

また筆者は、文章を書く上で「感性」を高めておくことも重要だと述べています。

ただ何となく日々を過ごしているのではなく、日々の出来事や歩きながら眺める風景などにアンテナを伸ばしていれば、いい文章が書けるのです。

なんでもない風景を見た時でも、感性の高い人はそこから色々な事を考え、そしてそれを面白い文章にできます。感性の高さとはつまり、1から10を生み出す能力と考えられます。そういう人たちは少ないインプットでも、多くのアウトプットが可能なのです。

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僕が思う感性を磨く一番の近道は、見聞きしたものに対して常に思考することです。沿道の看板や周囲の話題に対してスルーせずに、思いを巡らせてみる。あわよくばブログのネタとして昇華できないか考えてみる。意識的に色々なものを深く考えていく繰り返しが、自分の感性を磨いていくことに繋がります。

自分だけの文章を書く

最後に、これは大前提かつ最重要なことであると思います。ブログというものが何故ここまで流行っているのかと言えば、人の数だけブログの面白さもあるからではないでしょうか。書いている人の個性が見えることで、初めて読む人の心にも届くのです。

先人の真似をするな。一番上手な文章は自分にしか書けない

「真似をする」と、人は安心します。しかしそれでは自分だけの文章は書けません。「読みたい」と思わせたいのであれば、自分の頭で考えて文章を考えていくことは必須であるということですね。

『読まない人に読ませる共感文章術』の特に印象に残った部分を取り上げていきました。書いてあるのは基本的なことではあるのですが、それ故にシンプルでわかりやすい。これで300円(しかも買った時はセール中で99円)というのは思い切っているなあと。

こういった本は、たまに読むと自分の文章を省みる良い機会となりますね。自分は心に響く文章を書けているのだろうか……。

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