最近、金曜ロードショーでやっていた「おおかみこども」という映画を見て、不覚にもボロボロ泣いてしまいました。見る前は「そんなに面白くなさそう」なんて思っていたのに、完全に油断していました。
その時に、思ったのが「なんで泣くとスッキリするのだろう」ということ。泣ける映画なんてものを求める人が多いように、人は涙を流すことに何かしらを見出しています。
そういうわけで、調べることにしました。
人は何故に泣くとスッキリするのか
根本的な話ですが、人は悲しかったり、嬉しかったりした時に、どうして目から液体を流すのでしょうか(この言い方だと、少し気持ち悪いですね)。
端的に言うなら、泣くということは「感情制御の手段」です。嬉しい時も、悲しい時も、共通しているのは興奮状態にあるということ。僕たちの脳は、精神が興奮状態になると、それを元の状態に戻そうとします。そのひとつの手段が、涙を流すということなのですね。
ではどうして涙を流すことが感情を元に戻すことに繋がるのか。実は、涙には「プロラクチン」などの様々なストレス物質が含まれており、泣くということは、それらを体外に排出する役割があるのです。
また、涙を流した後には、快楽物質である「エンドルフィン」も発生します。これは軽い運動などをした時などにも作られる物質です。涙を流した後にスッキリするのは、このエンドルフィンの作用でもあるのです。
効果を得るには、感情から出る涙でないといけない
涙にも色々な種類があります。玉ねぎを切った時に流す涙であったり、目にゴミが入った時などにも涙を流すことがあるでしょう。
しかし、それらの涙には先程に言ったような、ストレス物質などが含まれておらず、またエンドルフィンなどが発生することも無いのです。つまり、ストレス解消などの効果は無いということですね。
効果が得られるのは、心が何かしらに感動した時に出る涙に限定されています。本や映画で感動した時の涙が、まさに当てはまります。冒頭でも言った「人が泣ける映画を求める心理」というのは、本能的な理由もあるのでしょうね。
本日のまとめ
- 涙を流す事は、ストレス発散になる科学的根拠がある。
- 涙は、感情を動かされた時のものでなければ効果はない
泣くということに、明確な効果があることがわかって良かったです。時々は、泣く時間を設けることも重要ですね。
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