「ぼっち」に朗報!孤独でいる時間は人間に必要だった

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孤独の価値」(森博嗣著)は、人がなぜ孤独を恐れるのか、という疑問に焦点をあてた本です。

孤独を感じたことのない人間はいないと思いますが、孤独という感情がどうして起こるのかが具体的にわかっている人は少ないと思います。

この本は、著者が独自の視点から「孤独」という感情が生まれるメカニズムを紐解いています。孤独感に悩んでいる人は、解決の大きなヒントになってくれますよ。

あなたは実は孤独ではないかもしれない

この本では、孤独とは「他人から認められていない」と感じた時に生じる感情であり、ほとんどの場合それは思い込みに過ぎないと書かれています。

他者が自分を認めていない、という判断は、自分の主観によって行われるということだ。もちろん、相手が「お前なんか認めないよ」と明瞭に言葉で宣言したのなら、多少は客観的な判断になるかもしれない。しかしその場合でも、その言葉が彼の本当の気持ちを表したものだと判断したのは、自分の主観なのである。

もし「孤独だ」と感じている人は、それは自分が「他者に認められていない」という思い込みから生まれた感情かもしれません。勝手に思い込んで、勝手に孤独を感じているとしたら、それってかなり残念な人ですよね。

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主観的ではなく、一度客観的に自分を評価することも大切です。自分では孤独な人間と思っていても、周囲からしたら信頼されている人間だったということだって十分にあり得るからです。

飲みの誘いを断る人は、孤独を楽しめる人間

飲み会あまり参加したがらない人を「付き合いが悪い」という人がいるかもしれませんが、違う見方をするなら「孤独でいることを楽しむことができる人」と考えることもできます。

一次会であっさりと帰ることができるのは、この虚構の楽しさよりも、自分の時間、自分の家、自分の家族など、現実の楽しさを持っている人である。飲み会が「虚構」だと知って楽しんでいる。

つまり、みんなでワイワイやりたいという人は、お酒というよりは飲みの席の雰囲気に酔いたいというタイプであり、孤独に耐えられない人なのです。

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飲み会の誘いを断ったり、早めに帰る人を「空気が読めない人」と決めつける低俗な人もいまだにいますが、むしろさっさと帰ることのできる人を「孤独を楽しんでいる人」として尊敬の眼差しで見るべきかもしれませんね。

創造的な活動をする時は、孤独な状態が絶対に必要

皆さんは創作活動を普段しているでしょうか。絵画や音楽などの芸術などがそれに含まれますが、他にも自分がこうやってブログ記事を書いているのも創作活動と言えますね。

そういった創造的な活動をする時には、大多数の人が一人でいることを好むのではないでしょうか。それは、一人という状況が人間のクリエイティビティを最も働かせやすいのを、本能的に知っているからなのです。

ものを発想する、創作するという作業はあくまでも個人的な活動であって、それには、「孤独」が絶対に必要である。わいわいがやがやとやっている時間から生まれるものもゼロではないが、そんな例外は、一人のときに悩み考えていた人が、その賑やかな場のリラクゼーションからふと思いつくアイデアである場合がほとんどだ。

段々と、孤独という状況はむしろ有益なことばかりだということに気がついてこないでしょうか。

「孤独」はネガティブな言葉ではない

現代では、「孤独=悪」という風潮が根強いですが、本当にそうでしょうか? それはメディアによって植え付けられた偽りの考えであるかもしれません。

現代人は、あまりにも他者とつながりたがっている。人とつながることに必死だ。これは、つながることを売り物にする商売にのせられている結果である。

マスコミが口を開けば「絆」だったり「助け合い」といった言葉が乱発されていますが、そういったものが充満した社会が健全かと言えば、決してそういうことは無いと思います。むしろ暑苦しくて僕は嫌ですね。

ここまで述べてきたように、一人でいるからこそ生まれるものも数多く存在するのです。マスコミが言うような「繋がりは善、孤独は悪」という極論に乗せられて、孤独でいることに拒絶反応を起こしすぎな人が多いように思います。

孤独でいることを積極的に薦めるわけではありません。人間は他人と関わることが無いと絶対に生きることができませんからね。要はバランスなのだと思います。人と繋がりすぎるのも良くないし、かといって一人でずっと閉じこもっているのも良くない。二つが交じり合うことで、初めて充実した人生が成り立つのでしょう。

人と笑い合う時間も大切

人と笑い合う時間も大切

「孤独」に対して悪いイメージを持っていた人は、少しでいいから孤独を愛してみてはいかがでしょうか。一人でいる時間というのは、想像以上に自分に良い影響を与えてくれるかもしれません。

本書にはその他にも、「孤独の重要性」「孤独を受け入れる方法」など、孤独に対する内容から、大きく言えば人生論的な内容まで幅広く紹介されています。「人との繋がり」という部分に疑問や不安を持っている人は、読んでみると視界が開けるかもしれません。

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