アイデア出しを習慣にするための『考具』

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知り合いに勧められた『考具』という本を読んでみました。

タイトルになっている「考具」とは、文字通り「考えるための道具」という意味です。本書はアイデア発想に役立つ道具や思考方法を全部で21個紹介しています。それらの考具を使いこなす中でアイデアを生み出すことを習慣化していき、最終的には考具に頼らないアイデアマンになることが本書の目指すところです。

紹介されている考具は非常に参考になるのですが、個人的には随所に書かれている「アイデアを生むこと」に関する示唆的な部分に興味と共感を覚えたので、そこを中心にまとめていきたいと思います。

「わがまま→思いやり」のステップを経てアイデアを生み出す

アイデアを生み出すための出発点として、まず「わがまま」になることだ、と本書には書かれています。

わがまま」と聞くとマイナスな意味合いの強い言葉に聞こえますが、言い換えればそれは何者にも縛られていない状態。社会的な常識や他人の目などを気にせず、自由な発想ができるのは「わがまま」な状態が最適ということですね。

ただ忘れてはいけないのは、その後に「思いやり」を付け加えること。生まれたアイデアは最終的には社会に向けて発信されていきます。その時に「わがまま」だけのアイデアでは誰にも見向きもされません。「わがまま→思いやり」というステップを踏むことで、初めて強いアイデアになるわけです。

アイデアマンであるあなた、まずは「わがまま」になってください。ご自分の思いの丈をアイデアとしてぶつけてください。調整するのはその後で間に合いますから。

この部分はなんとなくブログにも共通する部分があると感じます。と言うのは、ブログの出発点も自分がやりたいことをやるという点で「わがまま」ではあるものの、同時に他人に見られるという点もあるので「思いやり」も欠かせません。運営の「わがまま」だけのブログは見るに耐えないですし、逆に「思いやり」だけのブログでも面白みがありません。両方をバランスよく兼ね備えているのが良いブログの条件のように思います。

「わがまま→思いやり」が大切というのは、創造的な活動全般に言えることなのかもしれませんね。突き抜けた発想を、他人に受け入れられる状態にするプロセスは必要です。

簡単にアイデアを生むコツは、既存の要素を組み合わせること

この世の中で一大ブームを起こしたようなものも、解剖してみるとほとんどは既存の要素の組み合わせで成り立っているのがほとんどです。

例えばTwitterは「SNS×ブログ」と考えることができます。スマホは「携帯電話×パソコン」ですし、ルンバは「掃除機×ロボット」と言えます。革新的に思うものでも、こうして考えてみると意外と単純なものの組み合わせで成り立っているものは多いのです。

逆に考えれば、単純なものでも組み合わせ次第では革新的なものになり得るということです。アイデアというとゼロからイチを生み出すようなものと考えがちですが、それは非常に難しい。しかし既にあるものを掛け合わせるのであれば、一気にハードルは下がります。

一つの企画が、新しいアイデアばかりで構成されている必要もない、ってことです。こう考えると、またまた気分が楽になります。

大切なのは組み合わせによって生まれたものが、新しい価値を与えることができるかどうかだと思います。単に組み合わせればいいというわけではなく、その先にある結果を見出さなければ意味がありません。

絵にならないものは、アイデアにあらず

「絵になる」と言うのは、アイデアをビジュアル化できるかどうか、という意味合いです。

最近は『図解思考』という本を読むなど、自分の考えたことを絵で表現してみるということの重要さを考えています。絵で書けるというのは、それを深く理解できているということ。逆に言えば絵で書けないと浅い理解ということになってしまうので、そういったアイデアは単なる見切り発車です。

確実に、文字で表現できるよりはるかに多くの情報がそこにあったはずです。ビジュアルの持つ情報量たるや、膨大です。そして、「絵にならないもの」は企画として成立しません。

アイデアを生み出す際の工程として、ビジュアル化してみるというのは効果的かもしれません。人間の思考というのは意外とぼんやりしていて、形にしてみないとはっきりしないことは多いです。絵を描くだけならペンと紙があればできるので簡単です。

アウトプットし続けよう

本書で紹介されているような考具に頼るのもいいですが、やはり自分自身をアイデアを出せる人間にする、というのが最も重要なことなのでしょう。そのためには繰り返しアウトプットをすることが最も近道です。

それよりも何よりも大事なのは、とにかくアウトプットし続けること。ネタ素や情報を集め、引き出し、組み合わせることを、あなたの習慣にしてしまうことです。

思考も筋肉のようなもので、繰り返す内にスピードや質が上がってくるものなのでしょう。練習あるのみ。地味ですが、これ以上に確実な方法はありません。

冒頭でも言ったように、本書に紹介されている考具はあくまでもサポート役。アイデアを生み出すメインはあくまでも自分です。自分自身が「考具」になるのが究極なのかもしれない。

『考具』では「情報収集に使える考具」や「アイデアを広げる考具」など、アイデア全般に関する部分を網羅している抜かりのない本です。文章もくだけた感じで読みやすい。

どういった考具が紹介されているかは、実際に読んでお確かめを。

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